HIVの起源、そして感染予防について

HIVとは、日本語にするとヒト免疫不全ウイルスのことであり、これに感染すると後に後天性免疫不全症候群(AIDS・エイズ)を発症してしまう可能性が高いです。
現在でも世界中で感染者が広がっているHIVですが、多いのは発展途上国です。
中でもサハラ以南のアフリカ地域には全世界の感染患者の半数以上がいると言われています。

長い歴史を持つ我々人類ですが、HIVの起源は実に最近です。
もしかすると、もっと昔から存在していたのかもしれませんが、ハッキリと確認出来たのが最近というわけです。
しかしながら、そうは言っても原因が明確にされたわけではありません。

最も有力である説がサルが起源であるという説です。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)ではなく、サル免疫不全ウイルス(SIV)がそもそもの原因だったいう説であり、SIVに感染しているサルをチンパンジーが食べ、それにより感染したチンパンジーを今度は人間が食べて感染してしまったというストーリーです。
今でも研究は続いていますが、現在のところ最も信憑性が高い説が、このストーリーと言われています。

ではHIVに感染してしまうと、どのような症状が現れるのでしょうか。
残念ながら明確に感染したと分かる症状はありません。
というのも、風邪やインフルエンザに似たような症状であるため、多くの場合はその感染に気づきにくいです。
また潜伏期間も10年あると考えられており、これもまたHIVの感染に気づきにくくしている要因でもあります。

それからHIVの恐ろしいところは、これだけ医学が進んでいる現代にあっても、まだHIV感染を完治させられる治療薬が誕生していないのです。
つまり「不治の病」と言うわけです。
しかし、医学は全く為す術もないというわけではなく、完全な治療薬は作られていないものの、例えHIVに感染したとしてもAIDSの発症を限りなく遅らせることに成功しています。
上手くいけば、感染者が通常の寿命でこの世を去るまで、発症をさせないということも可能なのです。

確認しよう!HIVの検査方法

HIVに感染してしまうルートは大きく3つあります。
1つ目は性交渉による感染です。
ただ、HIVの感染者と性行為をしたからといって、感染する可能性は低いです。
1度感染してしまうと人体を蝕んでしまう強いウイルスであるものの、実は感染力の弱いウイルスでもあるのです。
感染するケースというのは、HIV感染者の傷口と、非感染者の傷口が直接触れ合うことによって可能性が生まれます。
しかしその確率も低く、数値で言うと1%程度か、それ以下です。

2つ目は血液による感染です。
治療や手術による輸血であったり、麻薬等の注射回し打ちが該当します。

最後の3つ目は母子感染です。
母親から生まれてくる子供にHIVウイルスが何らかの理由で入り込んでしまうケースです。

見た目や体感的には特別な特徴があるわけではないので、HIV感染には気づきにくいものですが、病院等でHIV検査をすれば陽性か陰性かは確実に分かります。
検査方法は血液検査であり、早いところであれば即日でその結果を出してくれるところもあります。
今では匿名で検査を受けられるところもあったり、自宅で自分で検査できる簡易キットもあります。
ただし、検査結果の精度を上げるのであれば、やはりきちんとした病院等での検査をおすすめします。

最後にHIV検査をする際の簡単な注意点があります。
それはHIVウイルスが体内に入り込んだとしても、3ヶ月待たないと検査結果には現れないという点です。
つまり今日検査して、陰性であったとしても、検査日から3ヶ月前までの期間に感染してしまっていると、その期間の感染に関しては分からないのです。
もし、思い当たるような出来事があったとしてHIVの検査を受けられるのであれば、該当する日から3ヶ月経過してからの検査が必要です。
これはHIV検査に関する1つの特徴と言えます。