その症状感染症かも?感染症のあれこれ

感染症とは、病原体がヒトの体内に侵入して臓器、組織、細胞の中で増殖し、その結果何らかの臨床症状が引き起こされる疾患のことです。

感染経路は、外因性感染がほとんどであり、直接感染、媒介感染や母子感染があります。
直接感染として、感染症に感染した感染者に触れることが原因で感染する接触感染、病原体を含む飛沫を吸い込むことが原因で感染する飛沫感染、空気中を漂う微細な粒子が原因で感染する空気感染があります。
媒介感染には環境や物品を介して感染する接触感染、食品や水を介して感染する経口感染や汚染された注射器により感染する血液感染です。

感染症は様々な種類があり、代表的な感染症ではインフルエンザやノロウイルス、風疹などがあります。

インフルエンザの特徴は、1月から3月に流行し、乳幼児や高齢者は重症化しやすく、死に至ることもある感染症で、症状は38度を超える発熱や上気道炎症状、全身症状である全身倦怠感や筋肉痛、関節痛の突然の発症です。
主な治療法は、安静や栄養補給といった対症療法を行い必要に応じて抗インフルエンザ治療薬や解熱鎮痛剤などの治療薬を投与します。
インフルエンザの予防には流行する1月の前にインフルエンザワクチンの注射を行うことが有効です。

ノロウイルスの特徴は生ガキなどの二枚貝が感染源となり、人から人への感染が多いです。
治療は有効なものが無く、ウイルスが排出されるまで感染を広げないために自宅で安静にします。
症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの胃腸炎症状の発症です。
予防には、感染者が接触したリネン類は消毒のため85℃、1分以上の熱水での洗濯します。
吐瀉物を処理するときは手袋、マスク、ガウンを着用し、アルコール消毒の効果は期待できないため、吐瀉物や排泄物が床に付着した場合は次亜塩酸ナトリウムで拭き、作業後の手洗いを行うことが有効です。

風疹の特徴は、飛沫感染により生じる急性の発心性感染症で、妊婦が感染すると新生児に先天性白内障、難聴、心奇形などが生じます。
症状はリンパ節腫脹や発疹、発熱で発疹は色素沈着を残さず2日から3日で消失します。
主な治療法は症状に対する対症療法です。
予防として、MRワクチンを2回接種します。

いろいろな感染症から身を守るための基礎知識

感染予防の三原則は、病原体の除去(消毒、滅菌)感染経路の遮断(無菌操作、隔離)抵抗力の増強(健康の保持、増進)です。
感染症に感染して発症に至る場合を顕性感染、感染しても症状がない場合を不顕性感染といいます。
感染しても、必ずしも感染症になるわけではありません。
感染症は病原体の感染力が宿主の抵抗力を上回った時に成立するため、免疫を保つため睡眠をきちんととる、バランスの良い食事を心がけるなど、規則正しい生活を送り体力をつけることで予防できるものもあります。

こまめな手洗いうがいも大切です。
手洗いの際に爪が短く整えられているか確認し、時計やブレスレット、指輪などの装飾品を外し石鹸と流水で手洗いします。
指先や指の間、親指、手首、手のしわに汚れが残りやすいため、念入りに洗うことが大切です。
手洗いの後は、速乾性アルコール消毒薬による手指消毒を行います。
うがいは、水の乱流によりウイルスの原因物質が洗い流されるため、手洗いうがいをおこなっていきます。

室内環境を整備することも予防につながります。
ウイルスは埃に含まれていることもあり、その埃を吸い込むことにより感染症を引き起こすこともあります。
そのため、部屋の換気を行い、掃除をこまめに行うことで室内を清潔に保つことが大切です。
また、例えばインフルエンザウイルスなど乾燥した空気を好むウイルスも多く存在するため、室内の湿度は55パーセントから60パーセントに保つことが大切です。
反対に60パーセント以上になるとダニやカビの発生原因になります。

その他にも、呼吸器感染の予防のため禁煙する、歯磨きをして口の中を清潔に保つ、外出時はマスクを着用する、予防接種を行い抵抗力をつけるなどの対策があります。